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モバP「年の瀬は天才と」

モバマスSSです よろしくお願いします

池袋晶葉「ふう……ようやく終わったか」 P「お疲れさん、晶葉」 晶葉「……ファンの大歓声が、まだ聞こえるみたいだな……」 晶葉「これも、Pと私、二人の功績だな」 P「そうだな……大丈夫か、疲れて見えるぞ」 晶葉「なに、これくらい大丈夫だ。天才だからな」 P「そうか。ほら、水分取っとけ」ヒョイッ 晶葉「うむ、流石は我が助手だな」パシッ 晶葉「……んっ、ぷはっ」ゴクゴク P「おいおい、大丈夫か?」 晶葉「安心しろ、P……私がデビューしてから二周年だしな、休んでなどいられないさ」 P「ああ、そうだもんな」

晶葉「それに、今回はウサミンや千鶴がいるからな。何かと支えてもらっているよ」P「そうだな。二人とも面倒見いいし、晶葉を見ててくれてるようだし」晶葉「だから二人にはお礼として手製の簡易マッサージ機を貸したんだが……」晶葉「これがウサミンには特に好評でな。本格的なものを作ろうと考えているよ」P「あー、確かに」晶葉「冬休みは短いからな。それにこの新春ライブもあるわけだし、有効に使わなければ!」晶葉「事務所の皆の役に立つロボを作るのも……いいかもな」 P「何か案はあるのか?」

晶葉「そうだな……この話とは別だが、年越しそば打ちロボは作ったぞ」 P「そばを打つロボじゃないのか?」 晶葉「年越しそばを打つロボだよ」 P「何が違うんだ」 晶葉「何を言っている、全くの別物だろう!」 P「あはは。そうだな」 晶葉「もう稼働しているから、そばは出来ているぞ。今年は皆でそばを食べようではないか」 P「期待してるよ」 晶葉「任せておけ」

晶葉「そういえばだが……」 晶葉「千鶴のアレは……計算なのか?それとも……うーん、わからん……」 P「ああ、ライブ前の神社参りの時のか?」 晶葉「ああ。ウサミンと千鶴が、ポロッと同じことを口にしてただろう」 P「菜々は……仕方ないな」 P「千鶴はただ、素直になりたいだけだろ」 晶葉「そうなのか?」 P「晶葉にだってそういうのあったろ」 晶葉「む……?」 P「デビューライブの後とか」 晶葉「ああ、確かにな」

晶葉「ところで、君こそ疲れてはいないか?」 P「そうか?」 晶葉「私の助手とプロデューサー、兼業は忙しいだろう」 P「まあ……そうだな。ネジ締めとプロデューサー業は忙しいな」 晶葉「む……助手の仕事はそれだけではないぞ」 P「そうなのか?」 晶葉「買い出し、送り迎え、その他諸々……」 P「ただの使いっ走りじゃないか」ペシッ 晶葉「あぅ」

晶葉「そう……君が、私をあの舞台へと立たせてくれたんだ」 晶葉「どんな言葉を持ってしても、この感謝は伝えきれない程だよ」 P「はいはい、そうだなー」ナデナデ 晶葉「む、恥ずかしいからってごまかすんじゃないぞ」 P「そうだな」ナデナデ 晶葉「……まあ、いい。頭を撫でるのは今日だけだぞ」

晶葉「しかし……P、君はどう思う?」 晶葉「あの衣装、似合っていたか?」 P「もちろん。和風な柄が似合っていたと思うよ」 晶葉「そ、そうか……」フフン 晶葉「私は天才で発明家だが……Pのプロデュースするアイドルでもあるからな」 P「ちゃんと両立させてくれよ?」 晶葉「無論だ!どちらも上手くこなしてみせよう……私は天才だからな!」 P「少なくとも新春ライブ中はラボに篭もるなよ」 晶葉「うっ……」 P「今はロボよりライブだぞ」 晶葉「分かっている、分かっているともさ」

晶葉「……しかし、私のアイドル活動も板についてきたな」 P「ああ、天才も成長していると思うよ」 晶葉「そ、そうか……?」 P「そうだよ。あの頃から晶葉は成長したんだ。前に進んだんだよ」 晶葉「……そうだな」 晶葉「歌も上手くない、ダンスも得意でない私を、ここまで君が連れてきたんだ」 P「最初は、俺が付いて行っているみたいだったけどな」 晶葉「あ、あれは……私も、子供だったんだよ」 P「今も子供じゃないか」 晶葉「……そうじゃなくてだな」

P「さ、早く事務所に戻るぞ。そろそろ年が明ける」 晶葉「ああ。……ほら、早く」 P「?」 晶葉「……ほら。手だ」 P「分かってるって」ギュッ 晶葉「……こうでもしないと、君は先に進んでしまいそうだからな」 P「そっちこそだろう?」 晶葉「だからこそ、さ」 P「だな」

晶葉「……なあ、P」 P「なんだ?」 晶葉「……この一年、私と共に歩んできてくれて……ありがとう」ボソッ P「どうした?」 晶葉「……いや、なんでもない」 晶葉「さあ、行くぞ」 P「そうか……晶葉」 晶葉「む?」 P「俺はこの一年も……晶葉と一緒にいて、楽しかったよ」 P「だから、俺からも……ありがとな」

晶葉「……ふん」 晶葉「何を言う。私はもう、前を向いているぞ」 P「こっちはいつだって前向きだ」 晶葉「……だからこそ」 P「……ああ」 晶葉「来年もプロデュース、よろしく頼むぞ」 P「もちろん……こっちこそ、来年もよろしくな」